対話からインスタグラムについて考える(2)

こんにちは、選書家の川上洋平です。
また夏が戻ってきているような残暑が続いてますが、今年はあまりに暑い夏だったからか、微かな風の涼しさにも敏感になっているように思います。天気予報で気温の差を見るとあまり変化はないのに、体感としてはだいぶ過ごしやすいと感じる日があったりする。日本は湿気が多いとは言われていますが、気温よりも湿度の差やちょっとした風があるかどうかの方が、身体に感じる快適さへの影響は大きいように思います。
8月後半からは、いろいろな場所で本をきっかけにした対話の場を開いています。1冊の本を読んだときに感じていたこと、思ったことから、話を聴いていくと、毎回、自分の中にはいままでなかったと思う、新鮮な感じ方や考え方に出会います。本人にとっては当たり前のことでも、外から見ると驚くようなことだったりする。会を催す度に、ひとりひとりの人が感じていることや考えていることのうちで、誰かと共有されている言葉は、ほんの一部でしかない、ということを強く実感します。
誰かに思いを伝えたり、理解してもらいたいと思ったり、もしくは、誰かの考えを理解したり、共感しようとすると、どうしても肩に力が入り、自分の言葉から離れていきます。窓からスーッと入ってくるそよ風に身を添わせるように、それぞれの思いが何気なく言葉となり響き合うような場所があれば、自然と物事のバランスも整っていくのかもしれません。
今回は、前回の話に続いて、対話の時間で話した内容から、インスタのことについてもう少し深く考えてみようと思います。